top of page

プロとして仕事をしている人達には、一般常識として使う専門的な共通言語(専門用語)がある


その業界以外の人や、仕事をしてない人達には聞き覚えがなかったり使用しない専門用語や言語があります。


これは繊維業界や服のジャンルに限らず、ありとあらゆる各業界に、その業界内で働く人達にとっては常識で誰もが普通に知ってるだろうってくらいに使用している言語があると思います。





いろいろな話を聞く中で、ふと思ったのが、


こういう言葉を知らない人、間違った使い方をしている人、使わない人は、いわゆる「プロ」レベルで働いている人ではなく、実際には実力がない自称プロである可能性が高いんじゃなかろうかと。


このブログは、生徒さん達や犬服を学んでいる段階の人達が読んでいると思うのですが、

生徒さん側は専門用語を知らなくて当たり前です。だって生徒さんなのだから。


スクールブログなので、スクールと関連した内容にしようと思うのですが、専門用語を知っていたり使っている人から教わる場合は、生徒さん側も少しずつ専門用語も吸収していけます。

専門用語を使わずに教えることはできないから、自然と出てきます。

教える側がわかっていない知らない、は問題があると思います。




ここで一つ、それぞれのスクールの趣旨や理念が大きく関わることがあって、どういう方向性かでスクールとしての正解が何かが変わります。

上記で「問題がある」と思う私は、学ぶなら正しく学びたい、学んだ分実力をつけたいと思うタイプだから「問題がある」と感じています。

生徒に実力をつけることに重きを置かない場合は何の問題もなくなるかと。



学ぶ側は、そこまで視点がいかないことかもしれないのですが、

何かを学ぶ場合、「その道のプロに教わる」の「プロ」が同一でないということ。


言葉の通り、その道の「プロ」もいれば、講師としての「プロ」もいるわけです。

また、「プロ」といっても、それを仕事にしてお金をいただいた時点でプロとも言えるから、プロというピラミッドがあるとすれば、頂点から底辺まで様々なプロ達がいて、同じ「プロ」といっても雲泥の開きがあるということ。


その道のプロからは、その道に付いてなんでも学べるし、技術習得も可能。

普通そう思いがちですが、講師のプロからは、その道についてどこまで学べるかは、なんとも言えない、ということ。学んでいるつもりだったのに内容に何の意味もなかった、なんてこともあり得ます。


講師のプロが、その道で使われている専門用語をどこまで知っているか理解しているかもなんとも言えない。

その道のプロでないなら、教えることができない内容が増えると思います。



(個人的には、その道のエキスパートが講師経験を積み、講師としてもプロ化すると最強では?と。その道のエキスパートでも教え方が良くないこともあるかも?と。この点はスクール側・講師側の課題ですね。とはいえ、まずはエキスパートになり、その上で、それをうまく伝える方法を模索する、がよいのではと感じます。学ぶ生徒さん側としては。)



講師専業となると、効率化や楽さを追求しだす傾向が高いのと、講師自身の成長がまずない。情報が古くなることもあるでしょうし、何かにつけ更に良い方法を見つけようともしない可能性がある。(その良くない方法をそのまま教え続けることもある。)

生徒さんにとっては、マイナス点が多いはずです。


どんなジャンルでも、生徒さんにとっては、その道の現役プロ兼講師、プロのピラミッドの上の方、せめて真ん中以上にいるプロから教わるのが最も利が多いと思います。






専門用語=言葉(単語や文字)を知っていたらいいわけでなくて、それにまつわる知識や技術や情報などひっくるめて理解していることが大事



「専門用語」で長々書いてきて、言葉だけ知ってたらいいっぽく感じられたらいけないので、補足です。

仕事となると、専門用語の言葉の意味だけわかっていても意味がない。

それに絡む、ありとあらゆることを知っていてはじめて効果があります。




専門用語を正しく使えないのに、それに絡むことを知らないのに、ビジネスとしてプロとして活動してはいけない、なんてことはありません。


ただ、ある程度のレベルに到達している人なら必ず使う「専門用語」があるということを、教わる生徒さん側が知っていたら、どの程度の人に習っているかの物差しになり、自分が求めるレベルを学べるかの判断もしやすいかと思いました。


とはいえ、生徒さんが知らない専門用語を、教えている側が知っているかどうか?仕事の依頼先が知っているかどうか?なんて、生徒さん側では確かめようがないかもですね。

でも、生徒さんが知っている言葉を知らないプロはまずいないです。





「服」と一言でいっても一括りにできるものでなく、川上〜川下まで、かなり様々な職種があり、全ての職種で常識的に使用される専門用語があります。その人達にとっては常識でも、それ以外の人は使わない言葉も多いと思います。




(川上って何?川下って何?となった方、調べてみてくださいね。

こういう普通に使われる業界用語は鬼ほどあります。

調べる一手間を省かないことと、不正確・正確な情報の中から正確な情報を見つける勘を磨くことって、生徒さん段階ではかなり大事!になると思います。)



全ての職種を網羅できる人はまずいないでしょうが、自分に関わりがある工程で使用される専門用語は、その工程の仕事をしていなくても耳にすることが多くなるし、使用する機会が必ず出てきます。


ふと耳にしたり目にした時に、聞き慣れない言葉やきちんとした意味を知らない場合は、今の時代、すぐに調べることができ、本当に便利な時代になりました。(誤った情報も多いので、しっかりと調べ尽くして正確な情報を吸収しましょう!)




例えば、言葉を調べて意味がわかった時、そのモノや行為ズバリを理解できる体験がある人や、実際に仕事を通して経験している人は、意味を理解した時点で自分の言葉としてすぐ使用していくだろから、その後に忘れることはまずないかと。


体験もなく、調べた言葉(文字)でしか理解の術が無い場合は、自分の言葉としては使えないでしょうし、忘れることもあるだろうし、間違った使い方をする場合もあるかもしれない。



ちょっとしたことなのですが、「その使い方はしないな」という言葉の使い方をしている人がいたら、そのジャンルにおいては、どんなにできるとPRされていても、できないんだな、と感じます。

それがそのジャンル内でプロとして働く人達が常識的に使う言葉なら尚更です。

(職種が細分化しますので、全てを網羅している人はまずいないけど、プロなら、作業工程的に関わりがある工程とのコミュニケーションに必要な言語は知っていないと大変。)



会話などだけでは、どの程度できる人かって分かりずらいです。

あくまで一つの基準ですが、犬服ジャンルでは特に、どの程度、そのジャンルNI精通しているかの判断基準になるかもしれません。

そのジャンルの専門用語をどれくらい理解して正確な使い方を普通にしているか、その言葉に絡む知識や技術が深いかどうか。






最近知ったことでの具体的な例をあげますと、


パターン段階で、サイズを大きくしたり小さくしたり、各箇所のサイズやラインをなおす場合に使う言葉は「パターン修正」です。



この段階で「補正」なんて言葉は絶対に使いません。





犬服を作っていく段階で、まずはじめに型紙が必要で、製図をするわけですが、そのパターンをひいていく段階で「補正」という言葉を使う人がいたら、その人はあまりパターンのことを知らない人なのだろうな、と感じます。



服の形にしてフィッティングした後、服が体に合わない部分や発生しているシワなどの改善点を直していくことを「補正」と言います。

まだフィッティングも何もしていない、服の形にもしていない段階の、パターンをひいていく段階で「補正」なんて言葉はまず使いません。

フィッティング前の段階で、パターンの「補正」なんてできるわけないからです。

ものすごく些細なことですが、間違った言葉使いは、やっぱりものすごく変です。



パタンナーさんでも、講師でも、修正と補正の区別がつかれていないのだとしたら、かなり知識や腕が低い可能性があります。(修正と補正は、それぞれ考え方や対処が別物だと思います。それぞれに経験も知識も必要です。)

パターンの修正と補正の的確な対処ができないと、パターンの仕事の受注も、生徒さんへのパターンの指導も厳しいです。

言葉を理解していると同時に、修正も補正も、ケースに応じて対処できるかどうか、が大事ですね。





パターン段階だけでも、専門用語は山ほどあり、その専門用語というのは、

その工程において必要だから、大事だから、そういう言葉が存在します。


最低限、一般的な専門用語の意味を分かっていて、意味がわかり実際にできるからこそ使える言葉使いというものがあるように思い、専門用語を使えない、専門用語の意味や意図がわからない人の場合、専門用語を理解し使用するまでの域に到達されていないのだろうと、また、言葉を使ってはいても、その必要性や重要性を理解していない人の場合も同様で、そのジャンルでどの程度できるかどうかの判断になるのかも、と思いました。






専門用語とそれに絡む大事なことを吸収できる人とできない人



生徒さんは2タイプに分かれます。

どちらのタイプかで、吸収具合が違うことはかなり以前より、実体験にてわかっています。


専門用語やそれに絡む大事なことを知れる場があったとして、

大事だと伝えられたことをそのまま大事だと捉える方と、自分自身で大事かどうかのふるいをかけ独自判断される方の2タイプがいます。


スクールでは、大事なことを伝えるとき、なぜ大事か、そうすることでどんな効果や意味があるのか、それをしないことでどんな弊害があるのか、などなど、極力、ケースバイケースで情報をひっくるめて伝えるようにしています。

私が学校で学んだときは、そこまでは教えてもらえませんでした。

制作活動や仕事等での経験を通して自力で理解を深めていったわけですが、はじめに知りたかったことも多かったので、そこまで教えるようにしています。

わかっている人にしか教えられないことがあると感じます。



意味があり有益だと思い、つっ込んだ内容を教えていたとしても、2つのタイプで効果が分かれてしまうので、実際に効果があるのは前者のみなのかも...と感じることは多いです。


前者の方は(スピードの個人差はあっても)必ずレベルアップしていける生徒さんだなとわかります。指導し甲斐もあり、実際に必ずそうなっていきます。

生徒さんのレベルアップ具合を、講師側でコントロールでき、段階に応じて狙い通りにレベルアップしていけます。


「大事ですよー」って、同じように伝えた時、言葉通りに受け取ってくれる人と、その人の判断や自己フィルターがかかる人とでは、相当に違いがあって、それが積もり積もって、結構大きな違いに繋がっていきます。


大事ですよーと教える時、「専門用語」まじえて説明していることが結構多いので、当スクールの生徒さん達は、専門用語を自然と耳にしたり意味を理解できる確率が高いだろうなと思います。


自己フィルターがかかる生徒さんは(自分で大事かどうか判断して取捨選択しちゃうので)後になり「聞いてない」「知らない」となることも多く、大事だと聞いても、大事と捉えていないことも多い。かなり経過してから(前者の生徒さん達がそのことをとうに通り過ぎた後に)確認されたりもあります。



生徒さん段階では何度でも聞いていいし、学んでいる段階においては何も問題ないですが、

上達やレベルアップを望む方にとっては、前者でないと遠回りが多そうです。同じ学んだ内容を同じだけ活かせないかも。知らないから学んでいるはずなのに、自分で取捨選択してしまうクセを自覚できたなら、少しでも早く意識的に直した方がプラスが多いと思います。



いずれ、仕事にしたい、もしくは既に何かしら活動している、という方にとっては、専門用語の理解も意図もそれにまつわる知識もしっかりわかってることで、かなり活動しやすくなります。仕事上、プロ相手にコミュニケーションに困らず活動できることは大きなプラスです。言葉が通じなかったり言葉がわからないばかりに障害や誤解による損失が発生しまうこともあります。コミュニケーションがとれないことにより必要以上にコストがかかったり、プロに何かを依頼したい必要性が出てきた際に、仕事を受けてもらえないことがあるかもしれません。

(過去に、これが原因で仕事の依頼を断ったケースが実際に数件あります。)




というわけで、いずれ仕事に繋げたい〜と目標を持っている生徒さん達は、専門用語を正しく理解して使っていけるように意識してみると(意識するってことはそれにまつわる実力もつきやすい)と思います。



脱線もありつつ長々と書きましたが、

専門用語含め、将来的に仕事に活かせる正しい犬服作りを学びたいって方はぜひ当スクールへ(笑










特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

最新情報をメールでお届けします

メールアドレスを入力してください:

メール

bottom of page