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マスクを手作りする人に知っていてほしいこと【要注意】



前回、手作りマスクの機能をあげる記事を書きまして、その続きとなります。


もっと早く書くべきだったのですが、どこか気にかかって、引っかかりがあったものの、つい最近まで、そこまで深く考えずに通り過ぎていました。


実際にマスクが必要で入手しずらい場合、手作りマスクがあると助かります。

そして、こういった機会であっても、手作りをする人が増えることはいいことだなと。


ふと、何に引っかかってたのだろう?と考えてみて、

一度気づくと、気になって仕方なくなってきました。

そもそも知らない人や、意識がそこにいかない人も多いような。

もっと早く考えとけばよかった!



自分で作り、自分で使う分には、結局、自分次第で自分だけの問題ですが、

(それでも、知らなかった(笑)、となるにはちょっと笑えない気もするんで)

もし誰かのために作る場合には、無償有償関係なく、

マスクは衛生品なので、思ってる以上に結構な注意が必要だよ、

ということを、今回記事にすることにしました。



マスクは、雑貨品ではなくて、(健康に関わる)衛生用品。

ここをどれだけ重要に捉えるか。

マスクを作るなら、捉えないとダメ。


ということで「手作りマスク」を作る人が絶対に知っていた方がいいこと、

というよりも、知っておくべきこと、の記事です。


そんなこと知ってたし、とっくに注意してたし!って方がいたら、さすが!です!






マスクは、服飾雑貨品ではなく、衛生用品。



マスクは衛生用品。


ファッション性の高いマスクがあったらいいのになぁ。

私もずっとそう思ってきましたが、ファッション性を問う前に、絶対的に衛生第一。

そこを絶対的に大事に考えていないと本末転倒なのです。


衛生品質を保った上で、ファッション性。。。なかなか難しいから無いのかなと。

(この「難しい」には、品質面とコスト面の両方で。)


構造だとか フィットするパターンだとか

耳が痛くならないゴム紐の工夫だとか

そういった仕様は創意工夫でどんどん改良して、アイデアを詰め込んで、

快適なマスクがいろいろでてくるとよいなと思います。



問題は、マスクに使用する素材(生地)です。


マスクは衛生用品で、しかも口に直に装着し、口を開けた瞬間に体内と直結してしまうもの。


マスクや医療用ガーゼなどに未晒しが多いのは、衛生用品としての品質確保のため。

(白色だったら安全、でないところも注意。未晒しや衛生用品用生地なら安心。)


(「未晒し」=糸や布に脱色や染色加工を施していないこと。またその糸や布。)



カラフルで可愛い柄が入ってる生地のマスクがあるといいなぁ。

なんて安易に思ってしまいがちです。

例えば、子供用に可愛い色柄のマスクがいいなぁ。と思う親御さんも多いかと。


色がついていたり柄が入っているということは、必ず何かしらの染料が使われていて、どんな染料か?その染料による影響はないのか、そこまで考えないといけません。

染料を使うということは、その染料を定着させるための薬剤なども使われます。


注意しないといけないのは染料だけではありません。

生地加工には、染色加工以外にも、ありとあらゆる加工があります。

それぞれの加工のための溶剤なども使用されます。

染色加工やあらゆる加工がされている生地をマスクに使用したい場合、それらの影響や物質がどれだけ残っているのか?健康への影響は安心できるレベルか?そこまで考えないといけない。



生地がどんな風に作られ、どんな化学薬品が使われているのか?

普段そこまで気にする人は少ないと思います。

生地の加工って何?となるかもしれません。

細かく言い出したら、生地を作る前の糸の段階で、いろいろな加工がされてる場合もあります。

原料段階で加工されたり、生地にした後に後加工されたり、本当にいろいろです。


本当に数え切れないくらいの加工があって、その過程で様々な化学薬品が使用されます。

(特に中国製の生地は、どんな染料や薬品が使われているのか全くわからなく、使わなほうがいい、安価だと尚更わからないから使わない方がいい、と過去あちこちで聞きました。)



こういうことを何も考えずに生地を選び作ってしまうと、

健康を守るためにマスクをつけるはずなのに、

そのマスクから何かしらの悪影響を受けるかもしれません。



「手作りだからそこまで厳しく考えなくても〜」なんて簡単に捉えてはいけないジャンルが衛生用品です。

(自分しか使わないなら自己責任ですが。自分のことも大事にしてほしい。)



マスクは、自分用、家族用、お友達用、販売用、誰が使うかに関わらず、手作り品であっても、きちんと考えて生地選びしないといけない。(服でもそういう考えを持ってほしいけど、ひとまず服は一旦おいて)


最近に耳にしたことでは、過去に仕入れた衛生品用にクリアしている生地を数年寝かして使用する場合、数年経過後の使用時点でも基準クリアとは出荷元企業は責任取れないし保証できない、注意が必要であまり使用推奨できない。といった話。


衛生用品用に作られた生地であっても、製造後の経年劣化、長期間の保管状態による衛生劣化は確実で保証できないということ。


口の粘膜に直に繋がってしまうマスクを安易に考えてはいけない。

幼児・子供が使用する場合は、更に注意しないといけません。

しっかりと注意して、安心して使えるように作ることがとても大事。







幼児用に使用できる生地は限られている。

幼児服を作っていい生地には厳格な決まりがある。



手作りマスクをする場合の利点が、サイズも好きに作れることで、

だから、幼児用にも小さく作ってあげられること。

でも、生地を安易に選んではいけないということ。


幼児用の服には、身体に悪影響となる物質が含まれていないことを試験を受けて証明され合格した生地でしか作っていはいけない決まりがあります。

このことを知らない人が結構多い。


小さな子供さんがマスクしてるのをあまり見かけないような気もするので、

知ってる人が多いからかな?



幼児服を作っていい生地は、市販で入手しにくいはず。

市販されている場合は、必ず販売店が明記しているはず。

その明記がない生地は使ってはいけません。

幼児用に使われる想定をされていない生地は、まず幼児用衣服に使用可能かどうかの品質試験を受けていないと思います。



大人には平気でも、それを幼児用には併用できません。

衣服でもダメなのだから、マスクなんて絶対ダメです。


基本的に幼児用マスクは、市販生地を使わない方がいい。

というか、使ってはダメな生地が大半だろうと思います。


幼児用生地が入手できないけど、うちの子用に、幼児用に作りたい!場合は、

幼児用既製品が使用している生地は確実に基準クリアしているので、

清潔な既製品の生地を利用して手作りしましょう。







手作りマスクは、大人用も、子供・幼児用はもっと、生地選びに注意しよう。



手作りマスクは、正しく洗濯して菌やウィルスを洗い流すことも必要で、それ以外にも衛生確保する必要があります。


この衛生を保つのがなかなかに困難で、衛生を保てない場合は、布マスクは使用しない方が健康被害が少ないという情報があります。

安心できる使い捨てマスクが入手できる場合は、そちらの方が安心です。


(使い捨てマスクも、不衛生な環境で作られていたり、おかしな物質、健康を害する物質が混入されていない安心安全なマスクを使用しないと怖いです。)




1. 染料や加工剤からの 健康への悪影響がない生地を選ぼう

(例えば販売店に衛生用品に使用可能か、脱色や染色加工についての確認を行う。販売店が詳しくない場合は使用しない方が無難。販売店が生地製造業者さん以外の場合、詳しくない方が多いです。

衛生用品用の素材や、蛍光剤や脱色されていない無地の白や生成りの未晒し生地なら安心。衛生用素材であっても個人で長期保管してしまった素材は、基本的に品質保証できない状態だそうです。)




2. 市販の普通の生地を衛生用品用の品質にすることはできません。


(制作過程で仮に生地の熱処理や消毒をしたとしても、生地製造過程で使用された染料や薬剤・化学物質の影響を消すことは不可能です。そもそもの素材品質の話なので、後からどうこうはできません。

個人でできる消臭消毒や駆虫・滅菌効果が期待できる熱処理など、どのようなことをしても、到底挽回できない素材の問題があることをわかっていないといけません。)





3. 子供・幼児用の手作りマスクは、医療用ガーゼまたは未晒し生地で。


(化学物質や何かしらの悪影響が急性発生すればわかりやすいですが、知らないうちにじわじわ体に良くない物質が入り、何かしらの症状が出ても何が原因か特定しずらい場合もあると思います。マスクを作るのは大人かと思うので、子供さんや幼児への二次被害や少しのリスクであっても回避してあげられるように細心を尽くしてほしいなと思います。そのマスクは何歳の子が使うのか?しっかりと考えて調べてから作りましょう。)




4. 安心な素材で作る場合でも、衛生品の制作環境は考えよう。


消毒した清潔な場所で作りましょう。

(例えば、ミシン、ミシン針、使用するハサミ、その他道具も、消毒してから使うくらいの気持ちだと、作る側も使う側も安心できます。)


使用環境が徹底できない場合は、使用前に煮沸し、清潔なタオルで水気をとり極力短時間で乾かし使いましょう。


衛生品を作るクリーンエリアでは人が一番汚い、のだそうです。

もし商品として手作りマスクを作る場合には、販売価格は関係なくプロ意識を持つと最善かと。作業前に体を清潔にし、常に清潔な割烹着のようなものを着用し、マスクと手袋を装着し(長髪は束ね清潔な帽子も装着)くらいで作る人がいたら、そんな人から買いたいはず。





そりゃそうだ!と感じる人もいれば、神経質だと感じる人もいるだろうし、

人の感覚も価値観も千差万別ですが、マスクは神経質でないといけない衛生品です。

マスクは口に直装着ですから。

どう感じるか、という個人的主観は関係なく、安心安全をきちんと保って、

楽しく手作りして、健康のために衛生に使いましょう!

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